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排他的救済水域

泥色豆だぬき

 

エステル結合の後方から殴りかかった少女は、今日も今日とて精肉屋の偏平足を心の底から滅したがっている。鏡の中の画鋲痕を大事にとっておくことで、泉の精霊がガッツを見せると思っているのなら、それは人生六十年最大の人見知りかもしれない、それが数多くのナナフシを食べ歩いてきたマッスル電信柱としての私なりの助言だ。もろく儚い黄色い線の内側は、いつだって鉄骨の彼方から行方不明のシンドバットを引き寄せ、法規で吐き出したそばから肉汁の雨あられである。鼠の後ろ足を信用するでない。さすればおぬしは木目を嘗め回すことに賭けて右に出る者のいない完全無欠の急病人としてアスファルトにその名を刻むことになるであろう。

それは、鉛筆の芯を煮詰めて注射器を作るようなもの。どうだ、一匹欲しいじゃろ?