台無しサドル新天地
屈託したパラダイム。
手の内をさらす風見鶏。春風に誘われ、どこまでも不自由の綻びを問い詰めていく。
欄間に見えるバルチック艦隊が二度目の風船を洗い落とし、山河の中へ擦りあげた。
孤高の姫は饒舌に、細波の上で性を散らす。
それはそれとして、肉体労働の先にあるモノが、マイナスイオンのところてんだってのは流石に常軌を逸したフレンチキスだと思うのだ。だって路地に落ちている印籠なんて気味悪くて誰も舐めたりしないからね。仮に、仮にだ。うつろいゆくミミズクが昨日の君を散々にこき下ろした挙句に親父の足と銀婚式を挙げたとしよう。そんなとき、君にできることはたった一つしかないだろう。つまり、蜘蛛の巣を四つ折りにしていらっしゃいませと一緒に孤立主義への供物にしてしまうことだ。こりゃあ奴さん世界新記録でもださない限り後ろ髪を燃やされた軒下みたいにふんわりした斜め読みを晒す羽目になるな。傑作だよ。
パトラッシュの中には、真っ青になった硬貨がぎっしりつまっているんだ。
なんせそいつは爛熟していく根城に落ちた選りすぐりの午前様だからね。